高尾山

高尾山(たかおさん)とは、東京都八王子市にある標高599メートルの山で、2020年には東京都として初めて文化庁が認定する「日本遺産」に認定されました。

日本遺産に認定された高尾山では、バーベキューやキャンプ、植物の採取などが厳しく禁止されており、古来より修験道の霊山とされています。

東京都心からのアクセスも良く年間を通じて観光客や登山者が多く訪れるため、登山者数は年間およそ260万人。なんと世界一です。

この高尾山の始まりは774年(天平16年)。

行基により開山(初登頂)が実現し、「高尾山薬王院」が創建されました。今では役行者による大火渡りや、滝の修行場として知られていますね。

登山ルートは全部で7つ。1号路～6号路と、稲荷山コースがあります。登頂までは最長で1時間40分ほど。

軽装でも登れる！と有名な高尾山ですが、甘く見ていると痛い目にあうかもしれません。整備されたコースもあれば山道もあり、急斜面も所々に。なんせ山ですから。

実は私も登頂したことがあるのですが、パンプスで歩いていた他グループの女の子は足が痛いと断念していました。登頂した私が断言しますが、絶対に履きなれたスニーカーをおすすめします。

登山はしたくない…という方は、有料のロープウェイが便利ですよ。

登頂に到達すると整備された広場があり、そこにはお団子などが売っている売店も。もちろん、休憩には最高の絶景も広がっています。

山頂から東側を見ると関東平野の街並や筑波山、天気のいい日には房総半島、江の島まで眺められます。

私が登頂した日は天気も良く、西側で綺麗な富士山を見ることもできました。ここは関東の富士見百景、「八王子八十八景」にも選出されています。

高尾山には動物も多く生息しており、タヌキ、ムササビ、リスや野鳥にも運が良ければ会えますよ。

また時期によりイベントも開催されています。4月には花まつり、11月にはもみじ祭り、元旦には迎光祭などなど。自然とイベントが同時に楽しめる高尾山は、一回登ってみる価値ありです。

高尾山の登山にトライされる方は、京王線の高尾山口駅で降りましょう。スニーカーで。

よみうりランド

よみうりランドとは、東京都の稲城市と神奈川県の川崎市多摩区にまたがる遊園地です。 

よみうりランドの所在地は「東京都稲城市矢野口」と表記されていますが、これは京王よみうりランド駅前に置かれているよみうりランド本社の所在地。実際には南側の丘にある大部分の敷地は神奈川県の川崎市多摩区に属しています。 

1964年(昭和39年)に読売ランドとして開園、1968年(昭和43年)に現在の「よみうりランド」に改称されました。 

多摩丘陵南部の傾斜を活かした広大な敷地には、絶叫マシンや観覧車のあるアトラクションエリアを中心に、遊泳プールやキャラクターショーなどが開催されている「太陽の広場」、多目的ホールなどがあります。 

アトラクションはなんと40種類以上。人気なのは大型コースター「バンデッド」です。夏には水が噴き出るスプラッシュなど、季節によって演出が変わるのも人気の理由ですね。 

2024年3月には開園60周年を迎え、それに合わせて新観覧車の建設を発表。同年の10月に｢Sky-Go-LAND｣という名前でオープンしました。 

ステージショーは大人気のキャラクターが観られることもあって、子供たちに大人気。目の前で繰り広げられる歌やダンス、戦闘シーンは興奮すること間違いなしですね。 

また、2021年11月にオープンした「リポビタンロケット☆ルナ」も大人気。あの有名なリポビタンDの製造工場と、宇宙旅行も体感できる吊り下げライド型のアトラクションです。 

屋内から屋外に飛び出して行く爽快なコースがあったり、耳元に設置されたスピーカーからリポビタンマンの声が聞こえたり、たくさんの演出が面白い。おすすめです。 

よみうりランドの開園時間は10時～18時まで。基本的に火曜日が定休です。 

当日券は大人5800円、中高生4600円、小学生シニア(６５歳以上)4000円。前売りなどもありますよ。  最寄り駅は京王よみうりランド駅。そこからゴンドラ「スカイシャトル」に乗り5分で着きます。有料ですが専用駐車場あるので、車でも気軽に行けますね。 

江戸東京たてもの園(都立小金井公園内)

江戸東京たてもの園とは、江戸・東京の歴史的な建物を移築し、失われないよう保存・展示する目的で都立小金井公園内に設置された博物館です。

東京都墨田区の横網にある江戸東京博物館の分館であり、1993年(平成5年)に江戸東京博物館の開館に合わせ、元々あった「武蔵野郷土館」を拡充する形で開園。

この武蔵野郷土館は、1954年(昭和29年)1月の小金井公園開園時に、井の頭恩賜公園にあった「武蔵野博物館」を移転し開館していたのですが、1991年(平成3年)12月に閉館していました。

今では江戸東京たてもの園として、非常に高い文化的な価値がありながら現地保存が困難となった江戸時代から昭和初期までの30棟の建造物を移築、復元、展示しているのです。

室内の展示もされており、再現された当時の生活を覗き見ることもできますよ。

そしてついに開園20周年となった2013年(平成25年)3月には最後の1棟である「デ・ラランデ邸」の移築復元が完成。

西ゾーンにある「デ・ラランデ邸」では、邸内やテラスにて美味しい食事や喫茶を楽しめます。雰囲気のある邸内で楽しむ食事は、一味も二味も違いますね。

さらに、この江戸東京たてもの園をおすすめする理由がもう一つ。

なんと宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』(2001年)は、この江戸東京たてもの園の銭湯や下町の建築デザインが参考にされているのです。

2002年には園内で上映会や、「千と千尋の神隠し展」も開催。

江戸東京たてもの園のシンボルキャラクター「えどまる」は宮崎駿監督がデザインしたということからも、とても縁が深いことがわかりますね。

このえどまるグッズが購入できるショップも園内にありますので、ぜひ手に取ってみてください。

たべもの処「蔵」では、武蔵野伝統の味を伝える手打ちうどんや、日替わり弁当が食べられますよ。

入園券はオンラインでも販売しています。大人一般400円、シニア(65歳以上)200円、大学生320円、高校生200円、中学生以下は無料。

江戸東京たてもの園までは、JR中央線の武蔵小金井駅北口から西武バスに乗り「小金井公園西口」で下車。徒歩5分で到着です。

吉祥寺

吉祥寺(きちじょうじ)とは、東京都武蔵野市の東部に位置する地域であり、吉祥寺駅を中心に商業地や繁華街が広がり、郊外は高級住宅街になっています。

現在では吉祥寺本町、吉祥寺北町、吉祥寺東町、吉祥寺南町を合わせた範囲が最も狭義での「吉祥寺」とされているのですが、吉祥寺と一言で言っても認知されている範囲は曖昧な場合も。

例として、吉祥寺と言えば？という問いで「井の頭恩賜公園」と答える人もいるでしょう。これを書いている私もその一人。

ですが、実は井の頭恩賜公園の所在は吉祥寺ではなく、武蔵野市御殿山と三鷹市井の頭にまたがっているのです。

いささか曖昧な吉祥寺の範囲ですが、今回は吉祥寺駅周辺のおすすめをいくつか簡単に紹介しましょう。

さきほど話に出た井の頭恩賜公園は、井の頭池を中心とした広大な都立公園。「日本さくら名所100選」に選ばれており、春には池の水面に桜の花弁が映り込む光景をボートに乗って楽しむことができますよ。

売店や生物園もあり、休日には多くの人で賑わっています。

吉祥寺駅を出てすぐにあるハモニカ横丁は、細い路地の商店街。そのルーツは昭和20年(1945年)に駅前に出現したマーケットです。

今では約100軒近くの店が軒を連ね、昭和の雰囲気を残した路地には飲食店や洋服屋、雑貨店などが並んでいます。

食べ歩きができる小籠包や、たい焼きなどもあるので、吉祥寺散策には最適ですね。

また吉祥寺駅の北口から徒歩7分で行ける吉祥寺プティット村もおすすめ。平成30年(2018年)に、「吉祥寺に絵本の世界をつくろう」というコンセプトで誕生した複合施設です。

とても可愛らしい街がそこにふと現れたような雰囲気で、猫カフェやセレクトショップが集まっています。

建物はキノコ型だったり、内装がとてもメルヘンだったり、行くだけで日常とは違う空間が楽しめますよ。写真映えも抜群。

今紹介したのは吉祥寺のほんの一部。まだまだ楽しい場所がたくさんありますので、自由に散策しながら見つけてみるのも楽しみ方の一つですね。

国営昭和記念公園

国営昭和記念公園(こくえいしょうわきねんこうえん)とは、米軍立川飛行場跡地に建設された東京都の昭島市と立川市に跨る日本の国営公園です。

この国営昭和記念公園は「昭和天皇御在位五十年記念事業」の一環として、昭和54年(1979年)11月の閣議決定により設立されました。

昭和55年(1980年)に事業着手し、昭和58年(1983年)10月に第一期開園。

その後、子供の森やレインボープール、日本庭園などが次々に整備されていき、平成17年(2005年)の11月にはみどりの文化ゾーンが共用され、昭和天皇記念館も同時に開館しました。

さらにこの公園は大規模な災害が発生した場合の広域避難場所にも指定されており、防災関係機関が所在する立川広域防災基地が公園に隣接しています。

もちろん遊べる場所もしっかり整備され、広場や遊具はもちろん、水鳥の池を優雅に散策できるボート(有料)や、ペットが楽しく遊べるドッグランも。

現時点(2025年5月)では、施設の老朽化により水遊び広場とレインボープールは休止中となっています。残念。

他にも園内には売店や茶屋、レストランなどもあり食事も楽しめます。また、園内を移動できるパークトレインも人気ですよ。

入園ゲートはいくつかあり、公園までの最短の最寄り駅は青梅線の西立川駅。公園口を出て徒歩2分で西立川ゲートに着きます。他の最寄りはJR中央線の立川駅で、北口から徒歩10分であけぼの口ゲートです。駐車場もあるので、車でも行くことが出来ますね。

入園料は大人(高校生以上)450円、シルバー(65歳以上)210円、小人(中学生以下)無料です。