世田谷区 探偵メモ
探偵から見た世田谷区
大好評! 探偵の体験談。
世田谷区ってどんなところ?
世田谷区(せたがやく)とは、東京都の区部南西部に位置する特別区です。
世田谷区の名前の由来は、かつて勢田郷の低い谷間に位置していることから「世田谷郷」と呼ばれるようになったことに由来するそうです。
1932年(昭和7年)に世田ヶ谷町・駒沢町・松沢村・玉川村が合併して世田谷区が成立しました。
区内には二子玉川・三軒茶屋・下北沢などの商業地がある一方、豊かな自然と閑静な住宅街が広がっており、特に成城は高級住宅街としても有名です。探偵的にはかなり張り込みしづらい場所ですが…。
それでは、そんな世田谷区の魅力をお伝えしていきましょう。
世田谷区の駅・大学一覧
駅一覧
下北沢・三軒茶屋・二子玉川・千歳烏山・梅ヶ丘・池尻大橋・用賀・桜新町・径堂・駒澤大学・成城学園前・千歳船橋・祖師ヶ谷大蔵・明大前・桜上水・等々力・下高井戸・尾山台・奥沢・上野毛・池ノ上・上町・芦花公園・世田谷代田・東北沢・新代田・代田橋・上北沢・世田谷・豪徳寺・東松原・九品仏・宮の坂・喜多見・若林・松陰神社前・松原・西太子堂・山下
なんと、39か所も駅があります。
東京都総人口が多い街ランキング1位、
23区内で第2位の土地面積を誇る世田谷区、さすがに多いです。
古着屋やライブハウスが多く集まる下北沢、商業施設である二子玉川ライズがある二子玉川、住みたい町ランキングでは上位に名を連ねる三軒茶屋なども世田谷区にあります。
大学一覧
日本大学(文理学部・商学部・危機管理学部・スポーツ科学部)・国士舘大学・駒澤大学・産業能率大学・昭和女子大学・成城大学・多摩美術大学・東京医療保健大学・東京都市大学・東京農業大学・日本体育大学・日本女子体育大学
駅同様、世田谷区の広い土地には大学もたくさんあります。
そのため、大学内にある学生食堂も人気で、中には500人以上の収容が可能な食堂もあるそうです。対象者が大学生の場合は少ないのですが是非機会があれば一緒に食べてみたいですね。
世田谷区のおすすめイベント&スポット
ここからは世田谷区内にあるおすすめスポットです。
砧公園
砧公園は、「家族ぐるみで楽しめる」をテーマとして整備された公園です。
みんなのひろばにはアスレチックがあり、休日には朝から子供たちの元気な声が響いて雰囲気のいい公園です。
他にも芝生が広がるファミリーパークや、園内に多摩川支流の一つである谷戸川も流れており、吊り橋もかかっています。
そして公園内には世田谷美術館も併設されており、散歩と一緒に美術鑑賞も楽しめるなんて最高ですよね。 散歩が日課の対象者をついていったときはずっとこの調査したいなんて思いました。
また世田谷美術館の中にはフランス料理レストラン「ル・ジャルダン」も。ランチメニューはリーズナブルで、期間限定の企画コラボメニューも人気です。
焼き立てのパンが食べられるパークス砧美術館前や、名物のきぬた焼きはパークス砧梅園店で購入できます。
砧公園は常時開園しており、入園料は無料(一部有料施設あり)です。
駐車場(有料)もあるのですが、土・日・祝日は混雑が予想されるため、公共交通機関の利用をオススメします。詳しくは公式ホームページを確認してみてください。
長谷川町子美術館
世田谷区にはいくつかの美術館が点在していますが、その中でも有名なのが長谷川町子美術館です。
「サザエさん」や「意地悪ばあさん」などを描いた長谷川町子(1920-1992)は、得た収益で昭和30年頃から美術品・工芸品を姉の毬子と集め始め、1985年11月3日に長谷川美術館をオープンしたそうです。
1992年に長谷川町子が亡くなった後は館名を長谷川町子美術館に改め、姉の毬子が館長として美術品の蒐集(しゅうしゅう)を継続していました。
その姉も2012年1月29日に亡くなり、長谷川姉妹のコレクションはこの時点で終結。
集められた作品はなんと、日本画311点、洋画250点、工芸品195点、彫塑32点の総数788点にのぼります。
この美術品は年数回の収蔵コレクション展にて鑑賞が可能で、長谷川町子の作品は分館である「長谷川町子記念館」で楽しむことができます。
開館は10時~17時30分(最終16時30分)です。
入館料は一般900円、65歳以上800円、大学生高校生500円、中学生小学生400円。団体割引、障がい者割引も利用が可能です。
東急田園都市線の桜新町駅下車、徒歩7分の場所にあり、駐車場はない(身障者用を除く)ため公共交通機関を使いましょう。
豪徳寺
世田谷区周辺では最大規模の国指定史跡となっている豪徳寺は、万治2年(1659年)2代藩主井伊直孝の法号「久昌院殿豪徳天英大居士」にちなみ、豪徳寺と改称されました。
みなさんは、この豪徳寺が「招き猫」の発祥地であることはご存じでしょうか。私は存じ上げず調べてみると実はこんなお話がありました。
とある日、通りかかった鷹狩り帰りの殿様が、お寺の門前にいた猫に手招きされ立ち寄ることに。
寺で過ごしていると、突然雷が鳴り雨も降りはじめました。
雷雨を避けられた上に和尚との話も楽しめた殿様はその幸運に感動し、豪徳寺はこの殿様に支援され寛永10年(1633年)に再興しています。
この殿様こそ、彦根藩主の井伊直孝です。
その後の豪德寺では福を招いた猫を「招福猫児(まねきねこ)」と呼び、お祀りする招福殿が建てられました。
家内安全や商売繁盛、開運招福を願うたくさんの参詣者が連日訪れ、年末年始には特に大賑わいを見せています。
豪徳寺の招福猫児は、人を招き「縁」をもたらしてくれますが、福そのものを与えてくれるわけではありません。
人との「縁」を生かせるかどうかは、その人次第ということ。
感謝があれば自然に福が訪れるという教えから、豪徳寺の招福猫児は小判を持たず、右手だけを上げているのです。
奥が深いですね。いろいろと考えさせられます。
豪徳寺は東急世田谷線「宮の坂駅」から徒歩5分にあり、招福猫児の授与品であるお守り、キーホルダ、大小さまざまな招福猫児も購入できます。
境内には招福猫児が隠れているので、ぜひ訪れて探してみてください。
探偵の思い出 世田谷区編
世田谷区は東京23区の中で人口が最多です。
ですので、必然的に世田谷区在住の対象者も多くなります。
調査は対象者の自宅から開始する事が最も多く、世田谷区は調査でも頻繁に訪れます。
今回は世田谷区であった私の忘れられない【探偵の思い出】を話したいと思います。
これは私が探偵を始めて5年ほど経った頃。
当時私は、東京都足立区と豊島区にある青木ちなつ探偵調査という探偵事務所で社員として勤務しておりました。
調査部長として調査業務は一通りこなせて現場を任される立場でした。
そんな中、社長から初めて[相談→契約→現場調査→報告]まで全てを一任された案件がありました。
一貫通して初めて担当するお客様ということもあり、いつも以上に身が引き締まり、親身に寄り添いお話を伺いました。
調査内容は、依頼者様は奥様で『旦那様の浮気調査』でした。
話を伺ったところ、どうやら浮気はしていそうだが相手も分からず、会社員なのでいつ浮気するかも分からない。
ご予算的にもあまり調査時間をかけれなかったので、2つのことを絞り込む必要がありました。
①浮気をしているのはいつなのか。
②相手は誰なのか。
この2つを素行調査なしで判明させるのは難しいことですが、旦那様には1つ弱点がありました。
それは、旦那様は一度寝たらほとんど起きないということです。
私は、調査に入る前に旦那様のスマホの中身を確認してみるのはどうかと提案させていただきました。
依頼者様はそんなことを今までしたことがなかったようで戸惑ってはおりましたが、実行の意を固めました。
ですが、そこで1つ問題が生じました。
旦那様の部屋の入口はふすまになっており、建て付けが悪くふすまを引くと”キーッ”と音が鳴るそうなのです。
私はAmazonでふすまのレールに塗るだけで音が鳴らなくなる「すべロウ」(蝋の棒)をオススメしました。
依頼者様は、その場でポチりふすま問題はほぼ解決。
次は、携帯を見た後にどうやって証拠を保存するかです。
私はビデオカメラで撮影しながら回覧するようにアドバイスしました。
依頼者様は勇気を出してチャレンジしてみるとおっしゃられてその日は帰宅されました。
数日後、依頼者様から電話があり話を伺うと…。
ふすま問題は解決したものの、旦那様がスマホをロックしていて見れなかった。とのことでした。
今までロックしていなかったスマホにロックをかけていたそうです。
依頼者様からスマホはAndroidで9つの点を結ぶタイプのロックとのことで、私は再び依頼者様に
「今度は私が旦那様を尾行してロックの排除方法を確認するのはいかがですか?」と提案しました。
旦那様は、勤務先まで30分満員電車に乗って通勤するらしく、その間確認できると見立てました。
実際調査を行ってみると、案の定隣で目視確認でき、保険の為小型カメラを吊り革の方の手に持ち撮影したのもバッチリ撮れておりました。
調査時間的には2時間かからず判明し解除コードをお伝えしました。
数日後、「スマホの中身が見れました…」と依頼者様から連絡があり、事務所でお話を伺うことに。
依頼者様は神妙な面持ちで話し始めました。
「同僚の女性と浮気していました。」
旦那様のLINEに相手女性とのやり取りの記録があったそうです。
依頼者様はアドバイス通りLINEのやり取りをビデオカメラに収めていたので、見せていただくとなかなか生々しい内容が確認できました。
それと同時に相手女性は既婚者ということと、2人は金曜日に会う事まで確認がとれました。
依頼者様はそんなことよりも、という表情で「小櫃さんにやり取りを見て欲しいので見てもらえますか…」と続けました。
当時20代半ばの私でしたが、この業界の最前線に立ち、浮気・不倫調査は100回以上こなしてきたので、大抵のことは驚くことはないと思っておりました。
調査現場だけだと実際の浮気のやり取り(LINE)を見る事は少なく、目の当たりにし、余りの生々しさに愕然としました。
※以下、実際のやり取りの為、気分を害する場合がございます。
ご了承ください。
相手女性「あなたのピカピカに早く会いたいな❤」
「あなたが好きなのいっぱい入れてあげる❤」
これ以上は書けない内容のやり取りが動画で1時間あまりありました…。
私は「ピカピカ?入れる?なんのこと??」となったことを覚えています。
要約すると「ピカピカ」とは男性器のことで、「入れる」とはプレイ中に旦那様の中に何かを入れているようでした…。
依頼者様は浮気の発覚と相手女性とのやり取りを見て困惑されていました。
依頼者様は純粋な方で、旦那様のプレイ内容にはピンときていないようで「入れるってなんですかね?入れる方ですもんね?誤字ですかね?」と本当に分かっていない様子でした。
依頼者様はこのやり取りをみて浮気が確信に変わり、旦那様の留守中に証拠がないかを探したそうです。
すると、押入れの奥に黒いビニール袋が見つかり、その動画を見せてもらいました。
私が見る限りでは、おしりに入れる玩具でした…。
依頼者様は「これって大人のおもちゃですか?こんな細くて変な形のものもあるんですね。なんか黒いの付いてて汚れてるんですけど、何でですかね?」と問われましたが、私は明かしても双方特はないと判断して「なんですかねぇ?…」とあやふやに答えました。
とまあ、そんな話もあり、金曜日に会う約束のやり取りが見つかったので金曜日の退勤後から調査することに。
旦那様は退勤すると勤務先付近で相手女性と合流し夕食を共にしました。
2人は退店し、公園で1時間程会話をして、その日は別れました。
近くで聞き耳を立てて確認した会話の内容から、明日午前中から会う約束をしておりました。
2人が別れた後、相手女性の身元を探るチャンスでしたので、女性を追い自宅及び氏名を判明させておきました。
依頼者様に本日の調査報告をすると明日午前中から見て欲しいとの回答でした。
翌日、旦那様は外出して渋谷に至り相手女性と合流。
昼食を摂り2人は道玄坂のラブホテルに入りました。
ホテルの出入りを撮影して、この日の調査は終了しました。
後日、再度新たに不貞の証拠を取りこの案件は終了しました。
調査内容的には、いつもと変わらない浮気調査でしたが、初めて一通りを任せられた仕事ということと、やり取りの内容が衝撃的だったので私の記憶に強く残っています。
詮索すると、相手の見えなくてもいい部分まで見えてしまう場合があります。
くれぐれもお気をつけくださいませ。
まとめ
都内23区で第二位の広大な敷地を誇る世田谷区には、感性を刺激してくれる場所がたくさんあります。
自然、美術館、お寺など、都内でありながら歴史を感じさせてくれる奥深い場所も多いです。
朝は公園で散歩と美術鑑賞、大学内の学食を堪能し、午後は愛らしい招福猫児を迎えに行くというプランも楽しそうですね。
個人的には高級住宅街の成城での張り込み調査にはかなり苦戦を強いられてた覚えがありますが、それ以外は楽しい街も多く思い出深い世田谷区が大好きです。
皆様も世田谷区に行く機会がありましたら楽しんでみてください。
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